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NHKブックス
日本人に合った精神療法とは

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140910184
  • NDC分類 493.72
  • Cコード C1311

内容説明

いじめがはびこる学校、幼児虐待に走る男、リストラや経営難による中高年のうつ、そしてネット集団自殺…。日本では今、かつてないほど心の病が蔓延している。日本人独特の心理特性を無視して、アメリカ人のためのアメリカ流の精神療法をそのまま適用している現在の日本の精神医療は、本当にこのままでいいのか?ボーダーライン、多重人格の治療の第一人者である著者が、日本の精神医療の現場で行われている各療法の是非をひとつひとつ検討し、さらに三十年間の臨床データによって構築した独自の精神療法を開示する。「真に日本人の心理特質に合った精神療法とは何か」を世に問う意欲的な試み。

目次

第1章 日本人の心理特性に合った精神療法の必要性
第2章 日本に多いいわゆる「支持療法」の現状
第3章 「力動精神療法」とその日本での適用
第4章 「認知行動療法」は日本で本当に行われているのか
第5章 日本人に適した「行動療法」のやり方とは何か
第6章 「現象学的精神療法」と日本人に対する適用性
第7章 日本人に向いている「日本流」ユング分析心理学
第8章 日本人に特異的に多い精神障害

著者等紹介

町沢静夫[マチザワシズオ]
1945年生まれ。精神科医・医学博士。横浜市立大学医学部、東京大学文学部心理学科卒業。東京大学医学部附属病院分院神経科勤務、国立精神・神経センター精神保健研究所室長、UCLA客員研究員、町沢メンタル・ヘルス研究所所長等を経て、2004年町沢メンタルクリニック開設。同クリニック医院長、式場病院外来診療部長、日本精神病跡学会理事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レモンメロンパン

5
改めて読むと、町沢先生は認知行動療法に否定的なのがわかります。まだ再読中ですが。

乱読家 護る会支持!

3
僕の少ないカウンセラー経験からは、曖昧に生きれない、場の空気を読むのが苦手、人づきあいが苦手という方が、職場などの人間関係につまずいて精神疾患になられるケースが多いと思う。 なんで失礼ながら、社会適応力の低い方々が散見される、医師や心理職が精神療法をされる事に違和感を感じていた。 社会に最低限適応していくための能力開発や、自分らしく生きていくための基軸設定が、必要と考えます。 日本人の独自の歴史や風土価値観を日本の治療者が学んでいないからだと思います。専門家の皆さんは青山繁晴さん、井沢元彦さんを読もう!!2018/02/11

MH

0
「世界の主たる精神療法と、その日本における現状を解説することで、精神療法全体を振り返った」(筆者)本。各療法について横断的に紹介されており、その有効性に対する筆者の考えが示されており、興味深い。症例も厳密にはその療法によるものと言えないのであろうが、本書の趣旨からはむしろ典型的なセオリーに当てはまらないことに意義があるの、だろう。2015/12/17

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