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きれぎれ

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  • サイズ B6判/ページ数 188p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163193304
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

浪費家、酒乱で趣味がランパブ通い。そんな俺が、かつて見合いで出会った友人の妻に恋慕し、策謀を練るのだが……。「人生の聖」併録

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ペグ

61
夢、妄想、俺、僕。きれぎれの意識が万華鏡のような文字になって溢れ出る。プロットを追おうとするとまるで理解不能。(わたしの読解力の無さかも〜)理解しようとすること自体、無意味なのかもしれない、最も読者を選ぶ作品だと思う。2018/08/09

あつひめ

56
タイトル作が芥川賞受賞作だそうだ。どうにも・・・選考基準と言うものがわからなくなりそうなほど理解に苦しんだ。というより理解できないまま最後まで読んでしまった。ただその文体が町田さんの技なのかもと思うと、理解できず掴めなかった自分の敗北を感じてしまった。今までにも見かけてはいたけど表紙の絵などでイマイチ気が乗らず手が伸びなかった。もしかしたらそういうところから好みと合わないかもと思っていたかも。それにしても・・・ぐにゃぐにゃ、ひや、きや、どすん、ぽとぽと・・・こういう表現の好きな人だなぁ。2012/10/10

Koichiro Minematsu

48
青春が青いのは、人間が青い、からだ。青い人間はまともな、当たり前なことは、幸せなはずなのに、覚えが悪い、断片的に。また、不幸せで、辛く、苦しいことは、山ほど知っている。脳裏に残っている、どれだけでもつなぎ合わせることができる。どっちも自分だろうが、どんな自分になっていくのだか、分からない。知ったことか。今だけを生きている。そんな感想を持った。青い時の自分もパンクを好んで聴いていた、カセットで(笑)2019/12/01

ちえ

33
第123回芥川賞受賞作◆『ギケイキ』が町田さん初読で二作目に芥川賞作品を。『きれぎれ』最初の場面から訳が分からないけど、分からないまま読み続け、脳内一人語り、毒舌、妄想で、読み終わってもやっぱり分からない。芥川賞の評価が別れたのがよく分かる。『人生の聖』もどこで話が切り替わっているのかも含めやっぱり私には理解不能。ともかく作者のボキャブラリーの多いこと、パワフルなこと。最初に読んだのがこの本だったら町田康はそのまま敬遠してただろうから二作目で良かったです。2019/03/30

ふぇるけん

17
友人の紹介で。町田康の小説は初読みだったが、本作が芥川賞だったんですね。最初のうちは、全然中身が入ってこなくて最後まで読めるのか、と諦めそうになった。途中から頭の中で音読するように読んだら、なんとなく入り込めた気がする。結局頭がぬらぬらのまま終わってしまったけど。他の作品はもう少し読みやすいのかな。次は『くっすん大黒』を読みます。2016/10/19

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