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文春新書
在日・強制連行の神話

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  • サイズ 新書判/ページ数 201p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166603848
  • NDC分類 366.8
  • Cコード C0236

内容説明

在日コリアンのほとんどは戦前日本が行なった強制連行の被害者及びその末裔だ、という「神話」がある。この神話は日本社会に広く流布し、今や「常識」にすらなりつつあるが、著者はそれに疑問を呈する。多くの在日一世の証言を読むと、大多数は金をもうけにあるいは教育を受けに、自らの意志で海峡を越えた様子がみてとれるからである。著者はこの「神話」がどのようにして拡がり、どう今の日本社会に影響しているかを分析しつつ、その実像に迫る。

目次

第1章 「在日は強制連行の被害者である」(『東京アンダーワールド』;教科書から辞典まで ほか)
第2章 反論(自発性の視点;「強制連行」批判 ほか)
第3章 一世たちの証言(「強制連行」という言葉;渡日の経緯 ほか)
第4章 『朝鮮人強制連行の記録』再考(「朝鮮人強制連行」の誕生;北朝鮮が輝いて見えた時代 ほか)
第5章 見せかけの怒り(金嬉老事件;梁石日 ほか)

著者等紹介

鄭大均[テイタイキン]
1948年生れ。立教大学とUCLAで学ぶ。啓明大学校外国学大学副教授(韓国大邱市)などを経て、現在東京都立大学人文学部教授。東アジアの国家アイデンティティを研究テーマにする
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GAKU

60
これを読む限り、今まで漠然と自分自身が抱いていた「朝鮮人強制連行」のイメージが変わりました。1世の証言が幾つも載っていましたが、多くの人達は労働を求め自分の意志で来日している。過酷な労働を強いられた職場もあれば、日本人に大切にされた職場もありました。そしてそれは一緒に働いていた、当時の日本人労働者も同じこと。「従軍慰安婦」問題もそうですが、真実はどうなのでしょうかね?こういう問題は当事者一人一人の捉え方でどうにでも違ってくると思うし。まぁ色々な文献を読んで、色々な情報を得るしかないのでしょうか?2017/09/16

かおりんご

27
「強制連行はでっち上げ」という説を展開。どこかで聞いたことのある話だったので、終戦後に帰国された方がいたことにも、残った人は日本にいたくて残った話にも納得。どちらが正しいとかではなく、歴史は片側から検証するのではなく、多角的に見ないといけないと改めて感じた。2021/11/17

mj

21
都立大 鄭大均先生のエッセイ。強制的に連行されたのが現在の在日であるという「神話」に疑問を呈する。強制的に徴用された朝鮮の方々は帰還する機会を提供されており、残った方々は自らの選択によるものだと。在日一世の証言が豊富に紹介されており、読んで良かったなと思いましたョ? ? ?著者が本書を著すにあたって、おそらく強制連行と同じくらい重要な項目だったろうと思えるのが総連系の欺瞞について。隠れた主題?第四章において、総連系の某教員が著した著作に焦点を合わせ、そのイデオロギーに偏った内容に分析を加えている。2018/02/24

Tomoichi

18
在日・強制連行でっち上げを検証した決定版。以前「諸君」などで著者の文章を読んでいたのでロジックは理解していたが、これで「従軍慰安婦」同様でっち上げに終止符を打ちたい。バカ左翼・マスゴミには無理か。。。2019/04/24

saboten

4
1次資料にあたり、丁寧に検証されています。5世になっても6世になっても帰化しなければ祖国に帰るでも無い不思議な人々。在日を理解するのに良い1冊だと思いました。2012/12/27

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