文春新書
牛肉と政治 不安の構図

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  • サイズ 新書判/ページ数 228p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166604371
  • NDC分類 648.2
  • Cコード C0231

内容説明

ついに日本でもBSE(狂牛病)に由来する新型ヤコブ病患者の死者が出た。が、どんな状況で感染したのか、米国産牛肉は果たして安全なのか、そもそもBSEの原因は何なのか、など様々な謎を積み残したまま、米国産牛肉輸入再開に向け政府は急ぎ条件整備を進めている。この状況下になぜ?一九八〇年代後半の日米牛肉・オレンジ自由化交渉以来、牛肉は政治に翻弄されてきた。牛肉とアメリカ、農林族議員と畜産業界のからみの構図を、今改めて検証する。

目次

第1章 BSE・前例のない試練
第2章 アメリカの牛肉産業と政治
第3章 牛鍋から政治財へ
第4章 全ては自由化交渉から始まった
第5章 ハンナン事件はなぜ起きたか
第6章 アメリカ・ニュージャージー州の怪事件
第7章 全頭検査見直しの陰に
第8章 BSE・なお残る謎
第9章 不透明なアメリカの牛肉事情

著者等紹介

中村靖彦[ナカムラヤスヒコ]
1935年、仙台市生まれ。東北大学文学部卒業後、NHK入局。主に農政、食糧問題に携わる。解説委員を最後に退社。内閣府の食品安全委員会委員、東京農業大学及び女子栄養大学客員教授。「良い食材を伝える会」を推進している
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