古今和歌集表現論

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古今和歌集表現論

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  • サイズ A5判/ページ数 311,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784305702111
  • NDC分類 911.135
  • Cコード C3092

内容説明

古今集によって開花した表現とは―。個々の歌に対する精緻な読み重ねにより、導き出される古今集以前~以後の和歌表現の流れ、構築される表現体系・表現の史的展開。心象と物象が溶け合う歌の中、漢詩文・万葉集より受け継がれた表現、古今集にて新たに生み出され、また後へ続く表現が見えたとき「古今集」歌の本質が明らかになる。

目次

第1章 四季歌論(「雪と花の見立て」考―万葉から古今へ;「紅葉と錦の見立て」考―和歌と漢詩文の間;『古今集』における「景物の組合せ」―花を隠す霞・紅葉を染める露;「梅と鶯の組合せ」考;『古今集』の擬人法)
第2章 恋歌論(『古今集』恋歌の構造に関する試論;「忘る」「忘れず」考―時の推移の表現;「忘る」「忘れず」続考―類句から歌ことばへ;「待つ」考;「うらみ」考―歌ことばの生成;「あき」「あかず」考―万葉から古今へ)
第3章 『古今集』から『源氏物語』へ(柏木の物語と引歌)

著者等紹介

鈴木宏子[スズキヒロコ]
昭和35年栃木県生まれ。昭和58年お茶の水女子大学文教育学部国文学科卒業。平成3年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学博士(文学)。現在、千葉大学教育学部助教授。専攻、平安文学・和歌文学。著書に『後拾遺和歌集新釈上下』(笠間書院平成8年・9年、共著)、『和歌文学大系18巻』(明治書院平成10年、共著、「猿丸集」担当)
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