内容説明
定家はなぜ『土左日記』においてだけ仮名遣いが極度に乱れたのであろうか。本書は定家の機能的な書写態度に原因を見る。他、『古今集』の掛詞や、本歌取の新しい読み等。新見に満ちた注目の書。
目次
1 定家の古典書写(定家本『土左日記』における仮名遣について;定家本『土左日記』仮名遣小考―「を」と「乎」に関するノート;藤原定家の古典書写―嘉禄二年本『古今集』の場合 ほか)
2 藤原定家と本歌取(定家「本歌取」の一様相;「本歌取」覚え書き;本歌取臆見 ほか)
3 定家の周辺(西行歌小考―「年たけて~」歌の生成;寂蓮の古歌受容―『無題百首』を中心に;寂蓮の西行・定家歌受容)
著者等紹介
依田泰[ヨダヤスシ]
1954年8月22日生。学習院大学国文学科卒業。同大学院人文科学研究科(国文学専攻)修士課程修了。実践女子学園中学校・高等学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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