内容説明
柳田国男・南方熊楠。二人の巨人の遭遇。この近代日本で生涯をおくった二人の人物―巨人ともいわれ、天才ともいわれたこの二人のライフヒストリーを並行してたどってみる。…スパークのような接触をもちながら、結局別々のコースを描いて世を去った経緯を見る。いわば双曲線のような二つの人生の軌跡を追う。…また、この二人が先達の役割を果たした、日本のミンゾクガク―民俗学と民族学という、同音異字の、しかもきわめて近い学問の生成と発展について考える。
目次
旅立ちまでの二人
若き日々
出会いと別離
日本民俗学誕生とその後
到達点を超えて