出版社内容情報
【解説】
【目次】
糖鎖情報の発信メカニズム・糖鎖情報の受信メカニズム・生理活性分子とシスタイプシグナル・糖鎖認識と疾患,分化・Glycotechnology, Glycobiologyの新たな展開
内容説明
科学技術会議による答申「ライフサイエンスに関する研究開発基本計画」が内閣総理大臣決定で1997年7月に発足した。そこではライフサイエンスを、人間を常に見据えたバイオサイエンスとして定義づけている。そこでは、従来の分析的、要素還元的な方向、つまり辞書づくりの方向を今後ともいっそう遂行すると同時に、方向を転じて、章節が、文章が、その結果としての多様な本がどのようにしてつくられるのか、この統合的方向の重要性が強調され、両者あいまって、健全なライフサイエンスの発展が実現されうるものとしている。そして、広い意味での発生、脳、細胞社会の乱れとしての癌の問題などが、当面優先して取り組むべき最重要課題として提示された。糖鎖生物学が細胞社会学をその根幹に据えているものであれば、ライフサイエンスへのこの期待に十分に答えうるのではなかろうか。しかし、それにしても現在の状況をふまえての徹底した自己省察なしには、21世紀への真の踏み出しもありえない。本書はそのための踏み台として書かれたものである。
目次
1 糖鎖情報の発信メカニズム
2 糖鎖情報の受信メカニズム
3 生理活性分子とシスタイプシグナル
4 糖鎖認識と疾患、分化
5 Glycotechnology・Glycobiologyの新たな展開
付録 糖鎖のベイシック