出版社内容情報
わが国では曖昧なまま見過されてきたフェアリーの存在を、西欧の伝説・民話を背景に、シェイクスピアはじめ17世紀までの英詩を通して解明する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
N.K
2
ヨーロッパにおける妖精世界の推移を、文学の歴史と共に追っています。古くはチュートン神話、ケルト神話、アーサー王物語で特徴に差があった妖精達が、どの様な形で今に語られる様な姿になったのか?元々はどの様に語られていたのか?などが詳細に記載されています。ゲームの一キャラ、もしくは一モンスターであった彼らにも歴史と文化があったと言うと、少し大袈裟でしょうか?巻末には量は少ないですが妖精辞典や解説などもあるので、妖精という大きな括りの中で少し詳しく知りたい!という人は読んでみてください。2020/04/05