内容説明
四代目鶴屋南北の対極に位置し、文化年間の狂言作者の一方の旗頭として、優れた作品を次々と世に送り出した、福森久助の、顔見世の本興行での立作者デビュー作『花三升吉野深雪』、その十七年後に書き下ろされた、円熟期の作品『四天王御江戸鏑』の台本二点、ほかに福森久助が活躍した文化期の役者を描いた歌川豊国の『役者似顔早稽古』、付録として、『花三升吉野深雪』『四天王御江戸鏑』に関連する番付、正本、評判記などを収録。
目次
花三升吉野深雪(「三ヶ月おせん」と「犬神遣い」)
四天王御江戸鏑(「土蜘蛛」と「中組の網五郎」)
歌川豊国画『役者似顔早稽古』