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内分泌撹乱化学物質の生物試験研究法

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  • サイズ B5判/ページ数 249p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784431708940
  • NDC分類 481.35
  • Cコード C3045

出版社内容情報

《内容》 ホルモン様の作用をもつ化学物質の環境の中での影響や生体作用が話題になっている。医薬品はもとより、農薬や工業化学物質などのなかには、明らかに内分泌ホルモン様の生体作用をもつ物質が少なくない。それらはしばしば蓄積性を示し、しかも、環境中でも実際に検出されることがあるなど、いわゆるホルモン様作動性化学物質の存在は既知の事実である。
ある化学物質がホルモン様の作用をもつのかどうかを調べることに困難は無いが、なんらなの障害があるのかどうかを実際に同定することはたやすくない。本書では内分泌攪乱化学物質について、その標準試験法とともに開発途上の新しい試験法について、いわば研究法の一環としておのおのを紹介する形をとった。内分泌攪乱化学物質の試験・研究に取り組む試験技術者と開発研究者とっての必携の実験書となることが期待される。
本書では、この問題に関与するさまざまな背景をもつ対象読者がおのおのの背景領域の違いによらず平易に理解できるよう、記述に特に注意をはらった。個体レベル試験にかかわる生物学、実験動物学、獣医学や、細胞レベルや分子レベルのさまざまな試験に関与する技術概念や専門用語に至るまで、まず可能なかぎり専門用語を減らすように努め、また、用いる際には可能なかぎりその原理的な考え方に言及し、読者が興味をもって問題に取り組む助けとなるよう努力した。
内分泌攪乱化学物質について、その毒性試験法のすべてをまとめた待望のラボマニュアル。
内分泌攪乱化学物質にかかわるすべての人に必携。
【目次】
第I部 標準的な試験法
  試験管内試験/ヒト影響モデルとしての動物試験/環境生物への影響を指標とする試験
第II部 新たな試験系の開発
  胚幹細胞を用いた検討/培養細胞を用いた検討/神経幹細胞を用いた検討/胎生期および新生仔期曝露 -視床下部神経核の構造変化/哺乳動物培養胚を用いた神経細胞に及ぼす影響/胎生期および新生仔期曝露 -生殖行動への影響/哺乳動物培養胚を用いた生殖細胞に及ぼす影響/免疫系への影響の評価系の検討/発がんプロモーション作用の検討/甲状腺腫瘍に対する影響
付  録
  付録1:イムノアッセイによる迅速測定とスクリーニング
  付録2:OECDバリデーションプロトコールの解説

内容説明

ある化学物質がホルモン様の作用をもつのかどうかを調べることに困難はないが、なんらかの障害があるのかどうかを実際に同定することはたやすくない。本書では、内分泌撹乱化学物質について、その標準試験法とともに開発途上の新しい試験法について、いわば研究法の一環としておのおのを紹介する形をとった。内分泌撹乱化学物質の試験・研究に取り組む試験技術者と開発研究者にとっての必携の実験書。

目次

第1部 標準的な試験法(試験管内試験;ヒト影響モデルとしての動物試験;環境生物への影響を指標とする試験)
第2部 新たな試験系の開発(胚幹細胞を用いた検討;培養細胞を用いた検討;神経幹細胞を用いた検討;胎生期および新生仔期曝露―視床下部神経核の構造変化;哺乳動物培養胚を用いた神経細胞に及ぼす影響 ほか)

著者等紹介

井上達[イノウエトオル]
国立医薬品食品衛生研究所

加藤正信[カトウマサノブ]
三菱化学安全科学研究所

今井清[イマイキヨシ]
食品薬品安全センター秦野研究所

菅野純[スガノジュン]
国立医薬品食品衛生研究所
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。