内容説明
日本SFの元祖・海野十三。理科系作家がその新しい知識を駆使して生み出す奇ッ怪で新鮮な物語に、昭和の科学少年たちは胸を躍らせた。赤外線、テレヴィジョン、超音波に電気風呂―。エログロ・ナンセンスにみちた初期の作品から戦時下の緊迫した空気を伝える異色作まで、鬼才が遺した多彩な推理小説を収める。
著者等紹介
海野十三[ウンノジュウザ]
1897年徳島市生まれ。早稲田大学理工科卒。逓信省電気試験所で技師として働くかたわら小説や随筆、漫画をかき、1928年「新青年」に「電気風呂の怪死事件」を発表する。日本SF小説の先駆者として知られる。本名佐野昌一、別号丘丘十郎での著作もある。1949年没
日下三蔵[クサカサンゾウ]
1968年神奈川県生まれ。出版社勤務を経て、ミステリ評論家・フリー編集者として活躍中
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