内容説明
日常生活の問題を研究対象とするカルチュラル・スタディーズは、理論と実践をつなぐ運動である。サブカルチャー、メディア、ジェンダー、エスニシティ…などの研究を通じてカルチュラル・スタディーズが目指しているものは何か。体制的なものと反体制的なもの、権威の中心と外側、といった二項対立を突き崩しながら文化と政治の関係を考える、最も新しい理論/実践の運動を始めるための入門書。
目次
第1章 カルチュラル・スタディーズとは何か(イギリスにおける前史;フランクフルト学脈とカルチュラル・スタディーズ;構造主義と記号論;バーミンガム現代文化研究センターとサッチャリズムの時代 ほか)
第2章 何を扱っているのか(メディアを研究すること;サブカルチャー論;カルチャル・スタディーズのフェミニズム;人種主義・本質主義・警察的管理 ほか)
第3章 カルチュラル・スタディーズの現在(日本におけるカルチュラル・スタディーズ;都市研究と空間論的転回)
著者等紹介
毛利嘉孝[モウリヨシタカ]
1963年生まれ。現在、九州大学大学院比較社会文化研究科助教授。専門は社会学、文化研究。共訳書に「カルチュラル・スタディーズ入門」がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。