ちくま学芸文庫<br> 戦争における「人殺し」の心理学

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戦争における「人殺し」の心理学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 509p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480088598
  • NDC分類 326.34
  • Cコード C0111

内容説明

本来、人間には、同類を殺すことには強烈な抵抗感がある。それを、兵士として、人間を殺す場としての戦場に送りだすとはどういうことなのか。どのように、殺人に慣れされていくことができるのか。そのためにはいかなる心身の訓練が必要になるのか。心理学者にして歴史学者、そして軍人でもあった著者が、戦場というリアルな現場の視線から人間の暗部をえぐり、兵士の立場から答える。米国ウエスト・ポイント陸軍士官学校や同空軍軍士官学校の教科書として使用されている戦慄の研究書。

目次

第1部 殺人と抵抗感の存在―セックスを学ぶ童貞の世界
第2部 殺人と戦闘の心的外傷―精神的戦闘犠牲者に見る殺人の影響
第3部 殺人と物理的距離―遠くからは友だちに見えない
第4部 殺人の解剖学―全要因の考察
第5部 殺人と残虐行為―ここに栄光はない。徳もない
第6部 殺人の反応段階―殺人をどう感じるか
第7部 ベトナムでの殺人―アメリカは兵士たちになにをしたのか
第8部 アメリカでの殺人―アメリカは子供たちになにをしているのか

著者等紹介

グロスマン,デーヴ[グロスマン,デーヴ][Grossman,Dave]
米国陸軍に23年間奉職。陸軍中佐。レンジャー部隊・落下傘部隊資格取得。ウエスト・ポイント陸軍士官学校心理学・軍事社会学教授、アーカンソー州立大学軍事学教授を歴任。98年に退役後、Killology Research Groupを主宰、研究執辞活動に入る。『戦争における「人殺し」の心理学』で、ピューリツァー賞候補にノミネート

安原和見[ヤスハラカズミ]
1960年鹿児島生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aster

49
興味深い知見がいっぱい、最後のゲーム規制は不可能だと思うけど。2022/02/28

まると

29
現代では遠くの敵を殲滅する最新兵器などに隠蔽されがちだが、元兵士らの膨大な証言から見えてくるのは、戦争とは結局のところ殺人行為にほかならないという揺るぎのない事実だった。一方で、兵士の大半が殺人に激しい嫌悪感を持っているという事実には一定の救いを感じる。権威付けや集団による責任の分散、訓練などで兵士から「同類殺し」の嫌悪感を払拭することが、軍隊を強くする条件であるらしい。ベトナム戦争のトラウマと社会の非難でPTSDに陥った帰還兵たちの研究が興味深い。これを旧日本軍に当てはめた研究があるならば読んでみたい。2022/12/29

うめ

25
全人類が読んだ方がいい。読んだ後で改めて過去の戦争や今の紛争や社会構造について考えた方が良い。昔の戦争と今の戦争は違う事も踏まえつつ、近隣諸国と戦争になった時何が起きるのかいくつか未来を想像できるが、この本はその先までを見通している。誰よりも戦争を望まないのは、命を賭して国民と国土と文化と自国の人間性と人としての尊厳を守るために、時には人の命を奪う立場にある、軍人なのかもしれない。読めば戦士を安易に批判出来なくなるし、軽々しく戦争だ、とか言えなくなるし、メディアや娯楽についても立ち止まって考察できるよ。2019/08/25

かふ

22
「戦いに際して兵士の15~20%しか発砲しない」という調査報告はどこにも存在しないので、この本は嘘であるという論調を見たのだが、ただ全てが嘘だったというのは無理があるように思える。一部が嘘だったとしても他の資料はどうなのか?実際に彼の資料から米軍が戦争に対して、無慈悲に人を殺せるプログラムを作っている事実もある。ベトナム戦争では、95%が殺人を出来るように訓練されたとある。以下、https://note.com/aoyadokari/n/ndaa2a78387702022/04/16

リキヨシオ

22
人間は殺人を犯す事に強い抵抗を持つ生き物で、過去の戦争においても多くの兵士が相手への発砲を本能的に拒否する。それは自分の命を奪われる恐怖よりも「同じ人間を殺す事への強烈なストレス」が上回る。長期間の戦闘が続くと98%の兵士が精神的被害=疲労・錯乱・不安・ヒステリー・妄想・強迫等の障害を患う。殆どの兵士にとって罪悪感と嫌悪感の泥沼に陥って病状が長期化するという。戦争に関わる国家上層部の恐ろしい所は、そんな状況でも効率的戦争を進める為、兵士達の人を殺す事へのストレスを克服させようと様々な対策を打っている…2015/09/14

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