内容説明
心理学的医学の立場からみると、出産は人類の経験の中で最も複雑な出来事である。妊娠中とその後には、多くの障害が生殖過程に影響を及ぼし、合併症が生じる。本書は、それらに関する著述を将来の研究に対する基盤として整理したものである。単なる精神医学の研究ではなく、心理学、ソーシャルワーク、家庭訪問、助産婦学、学術的看護学、一般診療、産科学、小児科学、薬理学、病理学といった多くの学問の分野からの労作を抽出した。
目次
第1章 妊娠とメンタルヘルス
第2章 産後精神障害の記録簿(portfolio)
第3章 産褥精神病
第4章 母子関係障害
第5章 児童虐待とネグレクト
第6章 幼児殺し
第7章 一般薬物と乱用薬物
第8章 産後精神疾患と家族