出版社内容情報
地域や民族の壁を越えて広まる「超民族語」に着目する本書は、具体的な事例研究をふまえて従来の言語学の思想基盤に挑戦し、言語社会や国語に対する新たな視点を提起する。さらに言語・民族・国家の根本問題に迫る議論が、民族対立の時代に近代の国民・国家観を見直すうえでも、多大の示唆を与えている。
目次
第1章 言語の勢力拡大
第2章 事例研究―マンデカン語、ウォロフ語、スワヒリ語
第3章 事例研究―アンデスのケチュア語、南スーダンのアラビア語
第4章 超民族的機能
第5章 超民族語と国語、および言語計画