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名作の読解法―世界名作中編小説二〇選

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  • サイズ B6判/ページ数 594p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562036202
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0095

内容説明

小説論でも解説でも評論でも鑑賞でもなく、「小説を生きる」こと。『星の王子さまの世界』の著者による、深き「読み」の宇宙。

目次

世界名作中編小説二〇選―世界・人生・我
ウォーミングアップ―小説はここまで深読みできる(カフカ『変身』とカミュ『異邦人』;ドストエフスキー『賭博者』;モーパッサン『脂肪の塊』)
人世の逆理を読む―小説の合わせ鏡が映し出す真実(モーリヤック『テレーズ・デスケイルゥ』;コンスタン『アドルフ』;フォークナー『サンクチュアリ』 ほか)
読みの醍醐味―小説はクラシックが面白い(ホフマン『黄金の壷』;チェーホフ『六号病室』;コンラッド『闇の奥』 ほか)

著者等紹介

塚崎幹夫[ツカサキミキオ]
1930年(昭和5年)神戸市で生まれる。1953年京都大学文学部卒(フランス文学専攻)。現在富山大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

61
著者の文学部講義をまとめたもの。古き良き教養主義的な上からの説明に苦笑するところもあったが、正統的な読み方の実例としてなかなか勉強になった。なるべくなら小説を読んですぐに該当部分を読むのが好ましい。さすがに数年前に読んだ記憶だけでは苦しかった。借りて読んだが期限内に読みきれなかった。購入して手元に置いておきたい。あとがきやまえがきにあるが、小説は何度も繰り返して読むことが大事だという。そして再読に耐えうる作品が名作だと。個人的に流し読みや消費するような読み方をしているので反省したい。分厚いが良書。2017/01/30

Happy Like a Honeybee

9
一切の書かれたもののうち、私はただ血によって書かれたもののみを愛する(ニーチェ) 優れた作品は何回も読み込むことで血肉となりうるだろう。文学部の講義をまとめた印象的。小説を読み解く喜び。辛抱が必要であるが、幸福とは常に難事を楽しむことを知る少数者のものであると。 芸術家が歌う一つの旋律、ふたたび心の中で聞くには、こちらにも知識感性想像力が必要だ。2016/02/29

izumiumi

0
★★★★★平易に書かれていてすごく読みやすく、一般に名作への門戸が開かれるであろう本。そのために多分、著者が気を使ったのは、テクニカルタームや歴史的・文学史的な固有名詞がほぼ排除してある点だろう。現代の人が作品・歴史・文学の予備知識無しに読める。それでも面白い。小説の主たる筋以外に、読みどころ・裏の中心人物・筋がある、それを描く、という感じ。この読解は、推理小説に対する推理方法の様(そこまで、と思うほど小説内の時間の推移の計算・当時の貨幣や借金利率などを検証していたりもする。ただそこは飛ばして読んでも十分2009/06/15

viola

0
厚い!大きい!読みにくい・・・!というのが第1印象です。世界の名作20作についてひたすら語ってある本ですね。何を基準にして選んだのか、よく分かりません。知らない作品が結構多かった・・・・。そして知らない作品だと読んでいても分からない。相当な読書家でないと難しい気がします。一番ロレンスの『チャタレー夫人の恋人』のところが興味深かったです。2009/04/08

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