出版社内容情報
古代神話の世界から近現代の博徒の動向まで,さいころの役割を各時代.社会に位置づけ,木の実や貝殻のさいころから投げ棒型や立方体のさいころへの変遷をたどる。
内容説明
歴史の波動を超えて転がり続けた〈さいころ〉の社会史。占具、遊戯・賭博用具。遊戯の補助具としての役割を各時代・社会に位置づけ、木の実や踝骨から立方体への変遷をあとづける。
目次
はじめに さいころのイメージ
1 さいころと人類史(伝承の世界のさいころ;祭儀の中のさいころ;さいころ進化論序説;神判から遊戯・賭博へ;さいころ賭博の隆盛)
2 さいころの日本史(普及と考案;攤=儀式か賭博か;さいころ賭博の定着;変動する社会と博徒;軍国日本のさいころ)
おわりに―さいころの過去と未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わ!
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タイトル通り、さいころについての話のみが書かれている。さいころに関する知識など、普段の暮らしを営むにあたって、必要あるまい。だからこそ、面白い知識とも言えるのではないだろうか?。ちなみに、この本の中に「船霊(ふなだま)」としての、さいころの利用法が記されている。ただ…なぜ「船霊」が「さいころ」でなければならないのかは記されていない。この本はあくまでも「さいころ」に関して「さいころ」から見た「船霊」へのアプローチであり、「船霊」を語る本ではないからである。なるほど…でも、そこも知りたいのですが…2016/01/06