出版社内容情報
世界中に数億人の愛好者を持つチェスの起源と文化を,欧米における膨大な研究の蓄積を渉猟しつつ探り,日本への伝来の経緯から美術工芸品としてのチェスにおよぶ。
内容説明
その起源、研究史から日本における展開まで。
目次
第1章 チェス史の研究
第2章 チェスの起源
第3章 アラブのチェス
第4章 チェスの変化
第5章 チェスの駒
第6章 美術工芸品として
第7章 日本におけるチェス
著者等紹介
増川宏一[マスカワコウイチ]
1930年長崎市に生まれる。旧制甲南高等学校卒業。以来将棋史および盤上遊戯史を研究。大英博物館リーディングルーム・メンバー。国際チェス史研究グループ会員。社団法人将棋博物館顧問。遊戯史学会会長
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感想・レビュー
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kinaba
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おもしろかった。チェスの歴史そのものよりも、その研究がどう進んできたかという研究史が特に意図してか意図せずしてか魅力的に解説されている2010/11/18
shredpod
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チェスの伝播、ルールの遷移。変則ゲームという意味で、どんな形態のゲームがあったのか参考になりそう。2010/01/09
カシュウ
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チェスの起源やルールの変遷、普及などの歴史やその研究史、多様なチェス駒の変遷や美術工芸品としての多様な駒の紹介、日本へのチェスの伝来等を詳しく記述しています。 この本は多数の資料を引用しますが、最新の研究、資料から自身の過去の著書について誤りがある点は素直に認め、訂正しており、著者の研究に対する真摯な態度を感じました。また同時に将棋の伝来について著者の著書が適当な引用をされた事がよほど腹に据えかねたらしく、紙面を割いてまで痛烈に批判をしている事から、資料を十分に引用する本なったのかなとも感じました。2021/12/06