白猫

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  • サイズ B5判/ページ数 1冊(ペ/高さ 20X26cm
  • 商品コード 9784593504220
  • NDC分類 E
  • Cコード C8797

出版社内容情報

むかし、ある国の王様が、三人の王子を呼んでいいました。「この世でいちばんかしこい犬をつれてきたものを、つぎの王にしよう」。そこで王子たちは、犬を探しに、それぞれ別の方向へと向かいますが……。

6歳から

内容説明

むかし、ある国の王さまが、三人の王子をよんでいいました。「この世でいちばんかしこい犬をつれてきたものを、つぎの王にしよう」そこで王子たちは、犬をさがしに、それぞれ、べつの方角へとむかいました。上の王子は町へ、つぎの王子は遠くの国へ、そして末の王子は、まほうの森へ。森のなかで末の王子は、うつくしい白猫に出会い…。「イメージの魔術師」エロール・ル・カインがえがく、ユーモラスでロマンティックなおとぎ話。

著者等紹介

カイン,エロール・ル[カイン,エロールル][Cain,Errol Le]
1941年、シンガポールに生まれる。子どものころ、日本、香港、サイゴンなどを旅行したり、インドに5年間住んだりした。14歳のときから、アニメーション作りにとりつかれ、また東洋の神話や伝説にも興味をもった。1968年に初めての絵本を出版して以来、数多くの作品を発表。『ハイワサのちいさかったころ』でケイト・グリーナウェイ賞を受賞し、名実ともにイギリスを代表する絵本作家となった。1989年没

中川千尋[ナカガワチヒロ]
1958年生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

355
原話は17世紀フランスのオーノワ夫人によるもの。お話しは、ちょうど『美女と野獣』の男女をひっくり返したような構造。ただし、こちらは野獣ならぬ可愛い白猫だが。時期的にもほぼ同時代だ(ちなみにペローも)。再話と絵はル・カイン。ここでは3人の王子たちが、それぞれ犬を、そして花嫁を求めるのだが、もちろん成功者は言わずと知れた3男だ。河合隼雄氏のいう「3の命数」そのもの。「3匹の子豚」しかり、「長靴をはいた猫」もそうだ。絵は他のものに比して、幾分イラスト風の軽いタッチ。残念ながら、ル・カインを堪能とまではいかない。2013/12/26

KAZOO

117
シャルル・ペローがいた時代に書かれた話をル・カインが書きなおして絵も付けたすばらしい本でした。猫のお城や猫の王女様がかわいらしく描かれています。私はこの話は初めてでしたが、やはり似ている話が日本にもあるのではないかと思いました。2017/08/19

小夜風

30
【図書館】今まで読んできたル・カインの耽美な絵とは少し違い、全体的に淡く優しくユーモラスな感じでした。悪い魔法で醜いものに姿を変えられてしまったお話はよくありますが、美しい白猫が魔法がとけてさらに美しい女性へと変わるのは羨ましいですね(笑)。2014/04/09

たまきら

28
娘と。何度読んでもやっぱり猫好きはうふふ。娘は猫の奥さんのほうが好きだったら、人間になって悲しいよね…というような感想を言うので、自分の子どものころみたいだな、とおかしくなりました。2020/09/17

たまきら

27
うっとりするような絵、猫好きにはたまらない猫の城、心優しい王子様。女の子の好きな要素がたくさん詰まった優しいお話です。オタマさん、読み終わった後もしばらく本を眺めて余韻に浸っていました。ちなみにこれを打っている私のひざには6キロ猫がででんと。2018/01/18

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