文学の記号学 - コレージュ・ド・フランス開講講義

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文学の記号学 - コレージュ・ド・フランス開講講義

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  • サイズ B6判/ページ数 111p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622004837
  • NDC分類 901

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

袖崎いたる

10
坪内祐三さんが「小説のことをテクストだなんて呼ぶやつがいたら張り倒してやれ」的なことを仰ってて、その言葉を流行らせた張本人(?)のテクストを読んでみることにした。そんで坪内さんもバルトさんも文学への配慮という点では一致することが確認できた。前者は個の実存感覚を重視し、後者は言語の宿痾であるような権力への反発に重きを置いてたのだ。バルトは世界を別様に眺めるための方法論的示唆を与えるフックとしてそのコトバを提示したらしい。テクストという言葉を使うなら、その読者はその作品にはぐらかされ続けなければならんようだ。2016/09/11

しんえい

4
難しい。わからん。 ・メタ言語なんてものはない。 ・規範から逸脱するところに快楽がある。 ・言語=権力。文学の記号学はテクストに回帰することで権力から逃れようとする。 ・固定化した言語活動=イデオロギー=虚構 コノテーションを越えようってこと?自己の言説の持つ権力から逃れるためにはぐらかしを行っていく、というのは何となくわかった。2020/05/10

寛理

1
☆☆☆☆ 大学に入る直前、つまりおととしの春休みに俺は『テクストの快楽』読んで、意味がわかんなくて困ったのだが、今『文学の記号学』読んでみたらすらすらわかるのでうれしかった。まあこれも薄い本だし講義録なので入門書みたいなものだろう。 バルトの言ってることの肝は「メタ言語などない」ということに尽きるのでは。2020/03/25

NагΑ Насy

1
蓮實重彦の『夏目漱石論』の序章はこれのパロディだったのか?言語のコンプレックスそれ自体が持つ権力をごまかしつつ、子供のように戯れるプレイ。バルトの個人的な文学の記号学は方法として演劇の虚構性を帯びる、らしい。書くときには断章を、話すときには脱線を、遠足=余談= excursion2013/07/22

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