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分裂病は人間的過程である

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  • サイズ A5判/ページ数 488,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622040972
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C3047

出版社内容情報

病者といかに付合うか。治療とは、社会復帰とは何か。米国最大の精神科医による分裂病論15章。
初版1995年 

内容説明

本書は、病者への思いや治療のありかた、家族や社会、文化との関係についての基本的考えを、臨場感をもって伝えている。行き詰まった人生の解決策として発病する分裂病者の破壊的過程だけではなく、トータルな人格再編成の機会でもある好転への萌芽をいかに発見するか、「奇妙」にみえるその思考もつぶさに観察することで、患者とのコミュニケーションがどれほど可能になるか。社会復帰や看護士への配慮、各文化における相違の問題など、貴重な提言に満ちた書である。

目次

分裂病―その保存的な面と悪性の面
分裂病における思考の奇妙性
分裂病の始まり
臨床精神医学と研究との共通分野
分裂病における悪性度の規準試案
分裂病研究
大時代ものの性文化と分裂病
分裂病の個体は人格比較研究の資料となりうる〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポカホンタス

4
勉強会で読んだ。昔読んだのだが内容を全く記憶していなかった。今読んでも新鮮。時代背景を勘案しながら読まなければならないが、当時の偏見や因習に敢然と立ち向かうサリヴァンの姿が清々しい。歪んだ精神医学を、真っ当な精神医学に立て直すために戦ったサリヴァンと、後の反精神医学(精神医学の否定)とが、スタンスはまったく逆なのに、やっていることは似通っている点も興味深い。2011/01/16

tekesuta

2
薬は発達していても、身体的病気のようにそれが減っているようには見受けられないことを考えると、精神障害においてはケアという概念が治療と同意義であることを痛感。それにしても、出てくる症例に、同性愛がらみのものがかなり多いのは、それだけタブー視されていたということでもあるんだろうなあ。今の日本だとどういうものが多いんだろう。 2012/11/25

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