一次愛と精神分析技法

一次愛と精神分析技法

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  • サイズ A5判/ページ数 368,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622041115
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C3047

出版社内容情報

性とは、愛とは、やさしさとは。欲動と対象関係、技法と教育分析など、フロイト以後の成果20章。


訳者:
中井久夫(なかい・ひさお)
1934年奈良県に生れる。京都大学医学部卒業。現在 甲南大学文学部人間科学科教授。著書『中井久夫著作集――精神医学の経験』全6巻別巻2(岩崎学術出版社、1984-91)『最終講義――分裂病私見』(みすず書房、1998)ほか多数。訳書にエレンベルガー『無意識の発見』上下(共訳、弘文堂、1980)のほか、みすず書房からはサリヴァン『現代精神医学の概念』『精神医学の臨床研究』『精神医学的面接』『精神医学は対人関係論である』『分裂病は人間的過程である』、ハーマン『心的外傷と回復』、バリント『一次愛と精神分析技法』、さらに『現代ギリシャ詩選』『カヴァフィス全詩集』『リッツォス詩集 括弧』、ヴァレリー『若きパルク/魅惑』などが刊行されている。最近作にはヤング『PTSDの医療人類学』(共訳)『エランベルジェ著作集』(全3巻)がある。

内容説明

ブダペストに生まれ育った本書の著者バリントは、その地に依拠しつつ、若き日に理論色の濃いベルリンの雰囲気に触れ、ナチスドイツを逃れてロンドンに亡命して、後半生を送った。恩師フェレンツィの考えと実践を継承・発展しながら、各都市の学派の「セクト主義」を排して活動してきた著者は、その対象関係論をはじめとして、フロイト以後の世代の最も重要な精神分析医になった。本書はその生涯の活動を刻印した主著であり「自我の初期発達段階、一次対象愛」「エロスとアフロディテ」「愛と憎しみについて」など欲動と対象関係をあつかった第1部と、「性格分析と新規蒔き直し」「精神分析治療の最終目標」「転移と逆転移」など技法の問題を論じた第2部、それに第3部・訓練の問題の全20章から成る。親と子、男と女、さらに同性の間で交感される愛と性と「やさしさ」について透徹した分析を加えたこの書を、専門家以外の読者にも提供したい。

目次

第1部 欲動と対象関係(生物発生基本原則と性心理とには平行性がある;自我欲動のエロス成分についての二覚書;リビドーの前性器的編成の理論に対する批判的覚書 ほか)
第2部 技法の問題(性格分析と新規蒔き直し;感情転移について;精神分析治療の最終目標 ほか)
第3部 訓練の問題(精神分析家の訓練システムについて;精神分析訓練と教育分析)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZUKI

2
本の項目の感情転移、自我の強さ教育、転移と逆転移その場面などとても為になりました。 (性格とは?)愛と憎しみの対象に対する人間の挙動を規定しているものである。つまり愛と憎しみとの可能性の様々な限界づけである。 外的要因➕内的要因=結果だなと見つめられたものでありますね。2016/05/06

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