恥の心理学―傷つく自己

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恥の心理学―傷つく自己

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  • サイズ A5判/ページ数 353p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623028078
  • NDC分類 141.6
  • Cコード C3011

出版社内容情報

【内容】
豊富な臨床経験と緻密な文献研究さらには透徹した洞察力によって、恥の生成から文化による受けとめ方の違いまでを丹念に解読。子供の発達と情動研究に貴重な石を投じる。

【目次】
日本語版への序文 マイケル・ルイス

第1章 日常生活の恥
第2章 情動生活
第3章 自己とその発達
第4章 自己についての思考と恥
第5章 恥の起源
第6章 恥の社会化:親から子へ
第7章 感情への反応:感じられる恥と感じられない恥
第8章 恥への慢性的反応:屈辱、抑うつ、激怒
第9章 自己の病理:自己愛と多重人格
第10章 恥の個人差と夫婦間の恥
第11章 烙印(スティグマ)
第12章 さまざまな時代、文化・社会における恥

内容説明

本書は、恥という人間の情動の典型をとりあげて、自己意識的情動の発達を述べた。単に自己意識的情動の理論を述べるに止まらず、恥を含めた自己意識的情動が人間の社会的一情動的生活にいかに影響しているか、さらに、恥が文化によっていかに異なるかについてまで、広く議論を展開することになった。本書では情動生活についての普遍的な特徴を述べている。だが、人類の共通性を認めるとしても、情動の社会化、表現、注目のされ方に文化的な違いがあることを、文化的差異の分析や研究は明らかにしている。

目次

第1章 日常生活の恥
第2章 情動生活
第3章 自己とその発達
第4章 自己についての思考と恥
第5章 恥の起源
第6章 恥の社会化:親から子へ
第7章 感情への反応:感じられる恥と感じられない恥
第8章 恥への慢性的反応:屈辱、抑うつ、激怒
第9章 自己の病理:自己愛と多重人格
第10章 恥の個人差と夫婦間の恥
第11章 烙印
第12章 さまざまな時代、文化・社会における恥

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

プロメテ

11
本書は精神分析的な恥の現象学的論考である。罪と恥の起源は、個人主義の罪文化と集団主義の恥の文化の差異とされるがこれは間違いないだろう。しかし恥はなんのためにあるのだろうか。それは本質への差異の印であり尊さの意味であると思われる。それは本質への差異の直感であると思われる。同時に烙印という概念が目を引いた。極めて社会的見地からの蔑視は優生思想的な未熟性だと考えられたが。サルトルが引かれ、実存的な個体の、個人的自由は恥を生むということである。それが現代ということだが、神の死と恥の両棲が述べられているようだった。2024/03/14

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