出版社内容情報
魯の史官が記した編年体の記録を、孔子が整理・編纂したものが春秋である。伝はその解釈書で、公羊伝(くようでん)・穀梁伝(こくりょうでん)・左氏伝(さじでん)の三種類がある。なかで左氏伝は、史実の清詳と文章の富艶をもって他の2伝を圧倒し、後漢以後愛読された。わが国でも史籍の必読書として左国史漢と、文章の模範として孟荘左馬と並称された。本書は、左伝専攻の権威により、史料を再整理して編纂の経緯に触れると同時に、全巻の原文に精密な注釈を加えたものである。
目次
春秋左氏伝序
隠公
桓公
荘公
閔公
僖公
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
122
この第1巻には5人の王の業績や時代が書かれています。読み下し運はかなりわかりやすくなっています。宮城谷さんがまだまだ作品を書かれていないときにはこの本をじっくりと読みこんでいたようです。ですのでこの時代の宮城谷さんの作品を読みながらこれを繙くとかなりわかりやすいと思います。2017/03/14
BIN
4
1巻は陰公~僖公(前722~前627)までなので、晋の文公が没するまでと思ったらいい。以前岩波文庫の訳本を読んだ時にはいろいろときつかったが、宮城谷氏の小説等で大分詳しくなった今では非常に楽しんで読める。杜預による序文もついており、杜預の注をメインに訳しているのも三國志好きとしても堪らないところ。宮城谷氏の春秋戦国モノを読破したあとに読むのがベストだと思う。2013/06/30
多読多量連投が日課だった
0
春秋時代限定なのに4冊に渡るとか。2018/03/07