出版社内容情報
ふしぎなキツネに導かれてなぞの少女を助け出したスキッパー。森に現れた太古の巨大な樹をめぐって神話と現実が交差しはじめる。 小学校中学年~小学校高学年
内容説明
太古から来た少女をめぐる物語。ふしぎなキツネに導かれ、なぞの少女を助け出したスキッパー。巨きな樹があらわれる夜、『神話』と現実が交差する―。
著者等紹介
岡田淳[オカダジュン]
1947年兵庫県に生まれる。神戸大学教育学部美術科を卒業。西宮市内で教師をつとめる。1981年『放課後の時間割』で日本児童文学者協会新人賞。1984年『雨やどりはすべり台の下で』サンケイ児童出版文化賞。1987年『学校ウサギをつかまえろ』で日本児童文学者協会賞。1988年『扉のむこうの物語』で赤い鳥文学賞。1991年『星モグラサンジの伝説』でサンケイ児童出版文化賞推薦。1995年『こそあどの森の物語』1~3の三作品で野間児童文芸賞。1998年『こそあどの森の物語』1~3の三作品が国際アンデルセン賞オナーリストに選定される
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
76
登録のずっと前に、「こそあど」を読んでいたことがあった。何巻まで読んだかも忘れているので、とりあえず第6巻から再開。現代?を生きる森の住人たちが、古い神話世界に関わっていくが、ラスト5分の1ほどで話の仕掛けに気がついた。しかしラスト寸前に、話は急展開して、解決の見えない波乱が! ……すばらしい話でした。ホタルとハシバミに、続編でも会いたいと思う。2019/07/15
くぅ
44
こそあどの森でこれが一番好きかも!序盤はみんなの言葉のキャッチボールが楽しくてクスクスニタニタしながら読んだし、しっぽが光る彼がまた素敵。時空を越えるとかも萌えます♡そしてトマトさんが今までで一番可愛らしかったんですけど!!急にちょっとトマトさん派になりつつありますよ、私(๑´罒`๑)そして肝心のストーリーも、最後がもう感動だよ!たまたま思いやりでページを開きっぱなしにしていたり、それをまたたまたま読んで…偶然が偶然を呼ぶこのクライマックスはなんだ!です。いつかまた戻ってこないかな〜2021/09/06
蒼伊
29
再読。この巻はこそあどの森シリーズの中でも一番考えさせられるお話だと思います。ホタルギツネもハシバミも、こそあどの森のみんなに大切なものを教えてくれました。2013/12/04
ひめか*
28
シリーズの中で唯一小学生の時購入した本だったので、一番たくさん読んでいる。竜にいけにえにされる予定だったハシバミが、昔の世界から時を超えてこそあどの森へやってくる、という壮大なファンタジー。ハシバミはこの世界のことを知らないので、スキッパーたちが教えてあげる。シャイなスキッパーにちょっとした嫉妬心が芽生えてるのが可愛い笑。トワイエさんの家にある「はじまりの樹の神話」と繋がっているのではないかとわかった時、ドキドキワクワクした。逃げたから多くのことを学べた。ときには逃げることも必要。スミレさんの名言👏🏻2020/03/09
カール
28
今まで読んできたこそあどの森シリーズの中で、1番スケールの大きなお話でした。スミレさんが、逃げたことを後悔しているハシバミに、「あのとき逃げたから、多くのことを学べたのじゃないの?ときには逃げることも必要なのよ。これからだってそうよ。逃げてもいいのよ」と話す場面がとても印象に残りました。いつかまた、ホタルギツネはこそあどの森に戻ってくるのかな。2017/02/20