出版社内容情報
西洋の視覚文化の底流をなす、生命を賦与されて現前する魔術的なイメージ、シミュラークル。その遥かなる起源としてのピュグマリオン神話が時を超えて及ぼす多様な「効果」を鮮やかに読み解き、プラトニズム/モダニズム的な〈表象〉概念を脱構築する、スリリングなイメージ人類学の試み。
序
謝辞
第1章 変様=音韻変化(モディフィカシオン)
1 骨と肉
2 愛撫
3 紅潮
第2章 敷衍=音響増幅(アンプリフィカシオン)
1 矢
2 生きている石
3 歌・喇叭・シンバル
第3章 変奏
1 あるモデルの幸と不幸
2 生ける人像たち(ヴィーヴェ・フィグーレ)
第4章 分身
1 ヘレネとエイドロン
2 ヘレネと彫像
3 騎士(カヴァリエル)マリーノの『ギャラリー』における喋る彫像
4 「昔話のように」
第5章 神経質な彫像
1 歩み=ステップ(パ)
2 絵画の中の彫刻/彫刻の中の彫刻
3 結び目
4 「[……]精妙なる流体が柔らかくなった石にすでに浸透した[……]」
第6章 写真/彫刻
1 ポーズ時間の終わり(写真と彫刻)
2 「紛うかたなき真の亡霊」の屹立(写真彫刻)
第7章 オリジナルなコピー
1 ピュグマリオン関係
2 マデリンのシニョン
3 ジュディの顔
4 変容
結論にかえて――シミュラークルをめぐる二〇のテーゼ
日本語版への後記――甚五郎と梅ヶ枝
註
訳者あとがき――芸術の歴史学とイメージの人類学
人名索引
内容説明
西洋の視覚文化の底流をなす、生命を賦与されて現前する魔術的なイメージであるシミュラークル、その遙かなる起源としてのピュグマリオン神話が時を超えて及ぼす多様な効果を鮮やかに読み解き、プラトニズム/モダニズム的な“表象”概念を脱構築する、スリリングなイメージ/表象の人類学の試み。
目次
第1章 変様=音韻変化
第2章 敷衍=音響増幅
第3章 変奏
第4章 分身
第5章 神経質な彫像
第6章 写真/彫刻
第7章 オリジナルなコピー
著者等紹介
松原知生[マツバラトモオ]
西南学院大学国際文化学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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