内容説明
『古俗』の初出誌発掘をもとに論じた「『古譚』六篇説再考」を初め、『山月記』『李陵』『名人伝』などの中島敦作品を丹念に読み解いた力篇を収録。惜しくも４６歳で早世した著者の中島敦論集成。
目次
志賀直哉と中島敦―その自我について
『古譚』六篇説再考
中島敦『古譚』論―その連続性について
中島敦『古譚・古俗』論―統一性と分割性に関する考察
中島敦『山月記』論―李徴にとっての“神”
中島敦『李陵』論―行為と救済
中島敦『名人伝』論―精神と形
著者等紹介
木村瑞夫［キムラミズオ］
１９５３年９月２４日愛媛県松山市に生まれる。２歳頃より大阪に在住。大阪教育大学卒業。同大学院教育学研究科修士課程終了。１９８０年４月から他界するまでの２０年間、西宮市立西宮東高等学校に奉職。１９９３年４月から入院までの６年間は非常勤講師として大阪樟蔭女子大学の教壇に立つ。２０００年４月１８日、結腸腫瘍のため永眠
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