内容説明
本書では、動植物のクローン技術の基礎を解説したうえで、医薬品の製造・医療・食糧増産等への応用の可能性と、遺伝子操作が抱える安全性・倫理・生態系の問題等をとりあげ、わかりやすく解説する。
目次
第1章 クローンとは何か―自然界でのクローンとは何か―自然界でのクローンと人為的操作によるクローン
第2章 遺伝子とは何か―クローン技術にかかわる遺伝子の仕組みと働き
第3章 植物でのクローンづくり―クローン植物はどのように利用されているか
第4章 動物でのクローンづくり―クローン動物はどのように利用されているか
第5章 クローン技術の医薬と医療への応用―クローン技術は医薬品生産と医療でどのように利用されているか
第6章 クローン技術の倫理的課題―新しい技術に対しては新しい倫理が求められる
著者等紹介
下村徹[シモムラトオル]
1951年、東北大学農学部卒業。東北大学大学院前期特別研究生、名古屋大学助手を経て、1963年農林省に出向。植物ウイルス研究所室長、オランダ国立農科大学客員研究員、野菜試験場部長などを歴任。1989年、東京農業大学生物産業学部教授(生物工学研究室)。1997年、同大学客員教授(動物バイオテクノロジー研究室)、東京医薬専門学校非常勤講師。現在に至る。組織・細胞培養系を用いた植物ウイルスの感染と治療に関する研究や、動植物のクローン研究に携わってきた。農学博士。日本植物病理学会賞受賞
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