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日本の近代美術と文学―挿絵史とその周辺

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  • サイズ A5判/ページ数 241p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784806047049
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C1071

内容説明

木村荘八、石井鶴三、小出楢重、中川一政、河野通勢、棟方志功、小磯良平、宮本三郎、岩田専太郎らの画家たちが文学作品に共感して、多くの本の装訂・挿絵を結実させた。―近代洋画史の研究家である著者による初めての本格的論考。合わせて広告と美術、戦後装訂史を収む。

目次

1 小説と挿絵(明治の挿絵;小村/雪岱の『おせん』『お伝地獄』;石井鶴三の挿絵 ほか)
2 明治三〇年代における文学と美術の関わりについて(「明星」と近代絵画;「ホトトギス」の挿絵;「文章世界」の挿絵類の意義について;「白樺」と美術 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

64
鶴三が洋画家による挿絵の突破口となり、春陽会同僚の通勢・壮八が続く。転換点は黒田清輝の帰国。裸体画陳列可否問題に始まり、樗牛vs.鴎外による洋画南北派対立、樗牛vs.逍遥の歴史劇論争。日清・日露戦争に伴う国粋主義も背景にした美術と文学が交錯。谷崎潤一郎/川端康成/漱石などの挿絵後押しにも納得感。意外なのが子規の西洋画重視への変遷の件。挿絵から木版画彩色の口絵、漫画・カットの夢二や一平の世界。新聞から雑誌に転換される関東大震災ももれなく転機。お気に入りの壮八や省亭の装幀にも繋がる。何とも至福な読後感。2022/10/16

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