内容説明
有史以来、人をひきつけるために凝らされた広告5000年の歴史…。モノとヒトを結ぶ運命の糸ともいうべき広告。看板、ハリガミ、三行広告に見る悲喜こもごものドラマ、海外の日本のイメージ広告、コピー発想の重要ポイントなどを観察のエッセンスで語りかける10篇のアンソロジーです。
目次
大急ぎ「広告5千年史」
不思議の国へのオマージュ
ハリガミ考現学(抄)
タカシ心配するな、すぐ帰れ父
広告図像の大洪水―北原コレクションと〈エコノグラフィー〉論
現代チンドン事情(抄)
ジャパニーズ・イメージ(抄)
広告。一番目の忘れもの…「エリア感覚」
関西的発想ってなんや
『85点の言葉』特別講座
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫丸
13
これもスキマ時間用。繁忙期で、どうにもまとまった時間が取れず、必然重い内容は読めない。本書は軽いアンソロジーゆえ、空いた数分をつないで読了。広告の本なのに編者が天野祐吉でなく尾辻克彦なのは何でだろう。天野氏の文は巻頭を飾ってはいるのだが。本書より歴史断片を覗くと、今は単なる利権団体に堕落した電通に、かつては個人プレーの余地があって異才がひしめいていたのがわかる。昭和初年のビール広告などは超モダンな図像を達成している。他、尾辻克彦の名篇「タカシ 心配するな、すぐ帰れ 父」所収。これだけは皆読んだ方がいい。2020/11/10
ナオコ
0
アンソロジー。 広告の歴史について書かれているのかと思ったら、 広く広告に関するよもやまを集めたという感じだった。 さすがに時代を感じるものが多いけれど、それがまた面白かったり、 いまでも通用する内容もある。あと、予想外に笑える本だった。2012/06/12