内容説明
賢治の詩を読むと、意味不明の造語や難しい専門用語に出合うこともしばしばですが、ときには旧版地図がその疑問を解決してくれることがあります。賢治が生きた時代の地理事情を現在の地図で調べようとしても大きな困難を伴いますが、旧版地図には当時の面影がたくさん残されていて、謎を解く鍵も豊富に含まれていると思われるからです。イーハトーヴの森をさまよう賢治の声に耳をすませ、森の探検家・賢治の作品を新しい視点で読み解く地図の旅。賢治の森の謎を解く。
目次
第1章 岩手山に魅せられて
第2章 イーハトーヴの森
第3章 種山ヶ原
第4章 台川の地学実習
第5章 「小岩井農場」を歩く
第6章 早池峰の詩
第7章 賢治と北上川
第8章 「装景手記」の風景
著者等紹介
伊藤光弥[イトウミツヤ]
1933年、山形県天童市に生まれる。1956年、東北大学理学部生物学科卒業。以後、山形県の公立高校で教鞭をとる。現在、山形大学医学部非常勤講師、宮沢賢治研究会会員、宮沢賢治学会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。