明治思想家論―近代日本の思想・再考〈1〉

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  • サイズ B5判/ページ数 330p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784901510240
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C1015

出版社内容情報

政治思想に偏った近代思想史の書き換えを試みる!
島地黙雷、井上円了、清沢満之から田中智学、岡倉天心、西田幾多郎まで、伝統を背負いながら、近代とのはざまで苦闘した12人をとりあげ、仏教思想の可能性を見直す、新たな日本思想史を展開する。



序章   近代思想を見直す-明治の思想と仏教-
第一章  神仏習合から神仏補完へ―島地黙雷
第二章  純正哲学と仏教―井上円了
第三章  倫理化される宗教―井上哲次郎
第四章  講壇仏教学の成立―村上専精
第五章  内面への沈潜―清沢満之
第六章  <個>の自立は可能か―高山樗牛
第七章  体験と社会―鈴木大拙
第八章  神を見る―綱島梁川
第九章  国を動かす仏教―田中智学
第十章  社会を動かす仏教―内山愚童・高木顕明
第十一章 アジアは一つか?―岡倉天心
第十二章 純粋経験からの出発―西田幾多郎
明治思想の可能性-むすびにかえて-
年表
あとがき

著者からのコメント
◇近代日本の思想は、丸山眞男を筆頭に、政治思想を中心に論じられることが多かった。そこには、政治がよくなれば、幸福になれるという前提があった。しかし、その前提が崩れた今日、政治思想の陰に隠れていた他の動向に目を向けなければならない。とりわけ、個の生き方を正面から問う宗教思想が注目されることになる。もう一方で、伝統思想を前近代的として否定し、欧米から齎された最新流行に乗ることばかりがもてはやされてきたことにも、反省が向けられなければならない。たとえ泥臭くても、自らの伝統に根ざした中から、どのような思想の可能性があるかが探られなければならない。
こうして、近代日本の思想を再考する上で、仏教が大きなキーワードして浮上する。仏教という切り口から、伝統と近代、政治と宗教、個と他者、日本とアジアが切り結ぶ現場に直面するとき、近代日本の思想はまったく新たな相貌を呈し、思いもかけない展望が開かれるであろう。

本書を推薦します―
●本書から新しい日本思想史が開始する。
 ―今村仁司(東京経済大学教授)

政治思想と経済思想ばかりを重視する近代日本思想史は重要な精神層を無視してきた。仏教を中心とする宗教一般の思想は日本人の精神的骨格をなしてきた。それはいまも日本精神界の重厚なエーテル層である。それを無視して近代日本人の精神の動きを語ることはできない。著者は近代思想史を根本から書き換えることを提案する。仏教思想は日本の最も重要な伝統を構成し、それによって近代日本人は自己形成をとげることができた。伝統のなかにある可能性をくみ出すことなしに、思想史はありえない。本書から新しい日本思想史が開始する。

本書を推薦します―
●日本の社会と思想の転換期に適う著作
―ポール・スワンソン(南山宗教文化研究所長)

自衛隊の海外派遣に象徴されるように、日本は今、社会と思想の大きな転換期を迎えている。末木文美士氏の、日本近代の思想を見直すこのたびの著作は、まことに時宜に適ったものである。西欧思想の美化やつまらぬ日本人特殊論に陥らず、また戦前の排他思想に向かわないためにも、広い視野と批判的立場から日本の近代を考え直すこ

内容説明

島地黙雷、井上円了、清沢満之から田中智学、岡倉天心、西田幾多郎まで伝統と近代の狭間で苦闘する十二人をとりあげ、政治思想に偏った近代思想史を根本から書き換える果敢な試み。

目次

近代思想を見直す―明治の思想と仏教
神仏習合から神仏補完へ―島地黙雷
純正哲学と仏教―井上円了
倫理化される宗教―井上哲次郎
講壇仏教学の成立―村上専精
内面への沈潜―清沢満之
“個”の自立は可能か―高山樗牛
体験と社会―鈴木大拙
神を見る―綱島梁川
国を動かす仏教―田中智学
社会を動かす仏教―内山愚童・高木顕明
アジアは一つか?―岡倉天心
純粋経験からの出発―西田幾多郎

著者等紹介

末木文美士[スエキフミヒコ]
1949年、山梨県甲府市に生まれる。1978年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻、仏教学、日本思想史、日本宗教史
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感想・レビュー

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在我壷中

0
田中智学への日本人(現代人?)の認識・・・田原聡一朗氏の講演会へ『近代日本の日蓮主義運動』を問う!応えて『5・15の事?』『井上日召については本に書いてます』・・・田中智学の名は出る事は無かった。そんな応答へ、一人の学生は『田中智学だろっ!』・・・現状我が国のメディア、マスコミの限界!2013/02/22

多目的トマソン

0
仏教を中心に、明治期の思想史をざっくりと知ることができてとてもおもしろかった。家を最小構成単位とした近世封建社会が終わり、個と全体との軋轢に悩んだ明治・大正の思想界の流れを解説してくれている。2018/12/23

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