目次
1 BSEとはどんな病気か
2 世界一厳しい日本のBSE対策
3 行政の「下請け」に堕した「食の番人」
4 輸入再開を求める外圧と内圧
5 利用されたプリオン専門調査会
6 日本の牛肉のリスク差は本当に小さいのか
7 残された問題
8 視野を広げてみれば
著者等紹介
岡田幹治[オカダモトハル]
1940年、新潟県高田市(現・上越市)生まれ。一橋大学社会学部卒業後、朝日新聞社に入社。経済部記者、ワシントン特派員、論説委員などを歴任。定年退社後、フリーのジャーナリスト。現在は東京経済大学の非常勤講師を務めながら、『エコノミスト』、『週刊金曜日』、『世界』などに執筆している。現在の関心分野は、BSEや遺伝子組み換え作物に脅かされる「食の安全」、ダムを中心とする「公共事業」、働く貧困者を生んだ「格差問題」など。市民の立場に立ち、専門的なことをできるだけ分かりやすく、を心がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Pt
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初版が2007年で少し懐かしい話になりますが、自分が子供だった頃に大騒ぎになった「BSE問題」について解説した本です。BSE問題とはどんなものだったのか、日本での行政の言動はどう変化したのか、それらの実状を概ね把握することができる一冊だったと思います。日本のBSE対策が世界一徹底していたと言われていた所以にも納得できるものでした。世論の誘導と情報操作はじわじわとやるものなのだなぁと思いました。実にいやらしいですね。出来ることなら今の子供の世代にも、こういう問題があったのだと知っていてほしいなと思いました。2014/09/13