目次
1 私立中高一貫校の現場から、いま見えるもの(心を深く閉ざした「よい子」たち;「私自身を、取り戻すこと」;「待つ能力」を失った親と教師;この国の公教育を支配しつつあるもの)
2 私は私であっていい。皆、違っていい。(『旧教育基本法』が示す「教育の原理」とは;『改定教育基本法』によって削除されたもの)
3 日本聾話学校の現場で知った「教育の力」(「人間の言葉」は、どのようにして誕生するのか;「聴く」ということのすごさ;大切な他者;「聞きわける」聞き方;「待ちつづける」ことを可能にしているものは何か;力ずくでは「教えることのできないもの」がある;発達には「順序性」がある;子どもは「された」ように「する」ようになる)
4 待つべき「教育の力」とは何か(「独立した個人」を生み出す教育を;教育の現場が持つ「不可侵性」)
5 教育は「希望に賭ける業」
著者等紹介
安積力也[アズミリキヤ]
1944年生まれ。1972年国際基督教大学大学院教育学修士課程修了(教育哲学専攻)。同年、新潟にある私立敬和学園高等学校の社会科教師となる。90年、同校教頭に。91年、東京・町田市にある日本でただひとつの私立の聾学校、日本聾話学校に招かれ、95年、同校の校長になる。2000年より、東京・世田谷区にある私立恵泉女学園中学・高等学校の校長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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