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岩波講座 「帝国」日本の学知〈第8巻〉空間形成と世界認識

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  • サイズ A5判/ページ数 351,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000112581
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0330

内容説明

国民国家から帝国へと変貌を遂げる中で、近代日本はその本国と植民地・占領地から成る複合空間の地形や生態的条件をいかに考慮しつつ、空間を対象とする学知の分野をどのように生み出していったのであろうか。本書は、研究者や思想家などが担った認識論的な学知(エピステーメ)の領域において、また測量技師・建築家・土木家などが担った実践的な技術知(テクネー)の領域において、形成されていった空間とそれにまつわる世界認識のありようを統合的に捉え、それが帝国空間の生産と経営にいかに係わっていったのかを解明していく。

目次

序章 空間認識の視角と空間の生産
第1章 国民帝国・日本の形成と空間知
第2章 哲学と世界認識―西田幾多郎における「東洋」と「世界」
第3章 戦前日本マルクス主義哲学の到達点―三木清と戸坂潤
第4章 都市空間の創出と社会生活
第5章 近代日本の国土空間の生産をめぐる計画化思想とその実践―地方利益と都市利益の相克
第6章 建築の越境と植民都市建設
第7章 歴史空間としての海域世界
第8章 文化圏と生態圏の発見
付録 文献解題

著者等紹介

山室信一[ヤマムロシンイチ]
京都大学人文科学研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kenitirokikuti

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○第六章 建築の越境と植民都市建設 西澤泰彦大連民政署は、当時としては最新であるハンブルク市役所をモデルとした。時計塔は封建領主から自治を勝ち取った市民の力の象徴なのだが、大連民政署には時計塔がそびえている…○第七章 歴史空間としての海域世界現在、「東南アジア」称されるものは、インド洋からはインド以遠、東インド、インドネシア(インド諸島)と呼ばれ、中国人や日本は南海、南洋、南方と呼んだ。スメイルが唱えた東南アジアの「自律史」が現行の諸国家史となった。しかし、陸が中心である。海域史は発展中2016/08/21

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