岩波講座 教育変革への展望〈1〉教育の再定義

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  • サイズ A5判/ページ数 304p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000113915
  • NDC分類 370.8
  • Cコード C0337

出版社内容情報

企画全体の見取り図となる第一巻。五つの重要テーマにそくした編者による論文や、関係の専門領域で活躍する識者との対話を掲載する。

内容説明

歴史的な転換点に立つ「教育」を根底から考える。第1巻は特別編集により、各界識者との対話から問題の全体像に迫る。対談ゲスト、湯浅誠、宮本太郎、湯澤直美、鈴木寛、酒井啓子。18年ぶりの教育講座、刊行開始。

目次

序論 今、教育を再定義する意義
1 公共性の危機と教育の課題―教育の再政治化とどう向き合うか
2 教育格差と教育政策―公教育の再生に向けて
3 子どもの学びと育ち
4 教育改革の中の学校
5 グローバル時代の教育―主体的な「学び」とシティズンシップの形成

著者等紹介

佐藤学[サトウマナブ]
1951年生。学習院大学文学部教授。学校教育学

秋田喜代美[アキタキヨミ]
1957年生。東京大学大学院教育学研究科教授。教育心理学・授業研究

志水宏吉[シミズコウキチ]
1959年生。大阪大学大学院人間科学研究科教授。学校臨床学・教育社会学

小玉重夫[コダマシゲオ]
1960年生。東京大学大学院教育学研究科教授。教育哲学・教育思想

北村友人[キタムラユウト]
1972年生。東京大学大学院教育学研究科准教授。比較教育学・国際教育開発論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

28
シリーズ第一巻は充実した問題提起。何冊か読んでみたいと思う。◇これからの「教育」がどうあるべきかについての各専門からの問題提起と、湯浅誠や鈴木寛といった現場の面々との対談のセットが、編集委員5人分。<企業社会で必要な知識を一斉に効率的に伝達する営み>から<主体的に課題を見出し解決への行動をとるコンピテンシーを育む営み>への再定義、そして、でもその主体的な学びが格差を助長してしまうジレンマにどう立ち向かうかという課題は、全員に通底。◇自分の現場である「社会人の学び」での課題感とも共通していて勇気づけられる。2016/12/18

Riopapa

5
多文化共生というものが自分の中ではまだリアリティになっていない。グローバル・シティズンシップという言葉自体を初めて知ったので、少し論文などを読んでみることにしようと思う。英語教育と翻訳の問題が提起されているが、議論を深める必要を感じる。2021/12/17

松村 英治

3
久しぶりに教育関係の学術書に近い本を読んだ。 「ただし、主体的な「学び」が重視されることによって、かえって社会経済的な格差が助長される恐れがあることも忘れてはならない。主体的な「学び」を成り立たせるには、さまざまな生活体験を通して、親密な人間関係や豊かなコミュニケーションを構築することが欠かせないことを本章では指摘した。」(P218) …実践の中で薄々は感じていたけれど、改めて言われると痛い。2016/07/18

とりぞう

2
「教育」と「現代」に興味を持っている人なら、誰もが考えたことのあるような範囲を、あまり超えていない(つまり読む価値が薄い)本と感じる。ただまあ、本書で指摘される「問題」が「オフィシャル」な問題として扱われていることを知ることには意味があるかも。たとえば「国家レベルの政策あるいは中央の政治において、今後、教育が主要な政治課題になることは難しい。高度成長期には子どもがいる世帯が五割を超えていた。しかし今は子どもがいる世帯は二割に過ぎません」なんて話。「わかってるよ!」って感じ?2023/03/16

とっぴぃ

1
日本の戦後教育の変遷とこれからの教育の役割について、歴史と政策の観点から俯瞰した一冊。2018/10/23

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