出版社内容情報
メディア環境が激変し、情報が氾濫する今日、学校教育での授業・カリキュラムはどう変わろうとしているのか。
内容説明
未来を拓くために何を、どう学ぶべきか。リテラシー、市民性、アートを軸に検証。変わる「知」のありようを見すえ、学校教育の役割と実践を具体的に考察する。
目次
序論 学びとカリキュラム
1 学びのデザイン(学びをめぐる理論的視座の転換;教室のコミュニケーションから見る授業変革;授業づくりにおける教師の学び;知識基盤社会における学力の構造と理数科リテラシー)
2 カリキュラムの系譜と展開(学校改革とカリキュラム変革の歴史と現在;「グローバル化」と英語教育カリキュラム;民主的市民の育成と教育カリキュラム;アート教育カリキュラムの創造―ひとつの予備的考察;ICTメディアと授業・学習環境;新しい学力像と評価のあり方)
著者等紹介
秋田喜代美[アキタキヨミ]
1957年生。東京大学大学院教育学研究科教授。教育心理学・授業研究・保育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Riopapa
4
現在の日本の教育改革は世界の潮流とは切っても切り離せない。自分が受けてきた教育とこれからの教育はかなり違っており、これからの教員は大変だ。学び続けなければならない。2022/01/26
とりぞう
2
「教育論」は、「政府(権力)」と「教師」と「学者」、そして素人が入り混じって語り合う場。小中とひどい教育を受けたぼくとしては「学者」を信じたい気持ちがある。ただ、教育系の学者って、文章下手が多いんだよなあ…。本書も類にもれず。ちなみに。「教育論」でしばしば(頻繁)に無視されるのは「不適教師」の存在だ。学校にも塾にも「子供を潰す」教師は数多い。そういうシステムを放置して「教育論」ばかり盛んになっても改善されないんだろうなあ。教師にはもっとたくさん勉強させるべきだと思うよ。資格審査も厳しくすべきだろうな。2023/01/01
虎哲
1
教科のカリキュラムについてだけでなく、なぜコンピテンシーベースの教育やカリキュラムが求められているのかという、背景にある世界情勢や各国の動向などについても書かれている。今後の研究や実践の背骨になるような示唆が得られた。世界的に見るとカリキュラムは統一されていく流れがあると思われる。そうした世界の潮流を踏まえつつ、日本の未来を担う子供のニーズにフィットするカリキュラムや実践を展開できる教師を目指したい。2017/09/12