内容説明
“英文学”という沃野にのぞむ者が、今、すべきこととは何か?いわゆる「専門」の壁を越え、時代やジャンルの制約を越え、ハリー・ポッターも伝記もポルノも貪欲に読み、歴史学や哲学、批評理論にも眼を向ける―視野をかぎらない自由な思考のうちにこそ、古典的テクストの鮮烈な力が見えてくる。つねに分野の可能性に挑んできた著者による、新たな挑戦の一書。
目次
1 仕事の現場(今、講義とは;文学史というシステム ほか)
2 視点の動揺(とりあえず、ポルノ;クリオのまだらの道化服 ほか)
3 帝国と文学(バークと大英帝国;黒いイギリス ほか)
4 新しい歴史文学を求めて(いたるところに、透明に―デリダ、フーコー、アルチュセール;文化という枠組―T.S.エリオットの欺瞞のレトリック ほか)
著者等紹介
富山太佳夫[トミヤマタカオ]
1947年鳥取県西伯郡生まれ。1973年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。専攻は19世紀イングランド小説。現在、青山学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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