内容説明
非人間的というだけでは済まないドイツ、ベルリンの分断。その分断国家の歴史を重ねて四十年余、壁は崩壊し、一つのドイツ、一つのヨーロッパが再生した。それから二十年。この乱麻のような問題に人間的立場で立ち向かい、ときには世の流れに逆らいながらも、統一へ向けて献身しつづけた元ベルリン市長、統一ドイツ初代大統領。そのヴァイツゼッカーが語る、豊かな経験とドイツとヨーロッパの「真の統一」への展望。
目次
答えは、歴史が…
敗北と再出発―一九四五年
新たな独裁へ―東ドイツ
自由へ―西ドイツ
包囲攻撃の「ドイツ問題」
経済の奇跡と「過去政策」
分裂と民族の結束
ベルリンに壁―一九六一年
外交政策の方針転換へ
隣国ポーランド〔ほか〕
著者等紹介
ヴァイツゼッカー,リヒャルト・フォン[ヴァイツゼッカー,リヒャルトフォン][Weizs¨acker,Richard von]
1920年生まれ。ベルリン、オックスフォード、ゲッティンゲンの各大学に学ぶ。在学中に第二次世界大戦でドイツ国防軍に従軍。戦後、復学ののち実業界に入る。ドイツ福音派信徒大会で議長を務め、69年に連邦議会議員、81年には西ベルリン市長となる。84年から2期10年間、ドイツ連邦共和国大統領。在任中に、宿望のドイツ統一が実現。日本では、ドイツ敗戦40周年記念演説(「荒れ野の40年」)で知られる。退任後も無党派の立場で発言を続けている
永井清彦[ナガイキヨヒコ]
1935年生まれ。東京大学卒業後、朝日新聞社、ドイツ海外放送、タイム・ライフ社をへて、桃山学院大学・共立女子大学教授など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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