内容説明
果敢に海にのりだし一大海上王国を築きあげたスカンディナヴィア三国。ローマとビザンツという東西二つの帝国のはざまにあって自己形成をとげていった東方の諸地域。イスラーム文明とのせめぎ合いと共存の舞台になったイベリア半島とシチリア。―文明が交錯し対峙する「辺境」の地域に生きた人々は、どんな歴史を展開させ、いかなる社会・文化を築いたのか。西欧はそこからどのようなインパクトを受けたのか。個性に富んだ歴史の諸相に光をあてる。
目次
文明と出会うとき―ある司教の生涯
第1部 北洋のヨーロッパ(北洋の政治秩序;北縁の社会空間;スカンディナヴィアのアイデンティティ)
第2部 東に開かれたヨーロッパ(二つの帝国のはざまで;「中間領域」の社会とその変貌;はるかな「ローマ」への視線)
第3部 イスラームと向き合うヨーロッパ(せめぎ合いの辺境;共存という社会的実験;摂取される知と文芸)
辺境とヨーロッパ
著者等紹介
小澤実[オザワミノル]
1973年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得。現在、名古屋大学大学院グローバルCOE研究員。研究テーマは、北欧を中心とする中世北ヨーロッパ世界構造論
薩摩秀登[サツマヒデト]
1959年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、明治大学教授。博士(社会学)。研究テーマは、チェコを中心とする東欧の中・近世史
林邦夫[ハヤシクニオ]
1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。現在、東京学芸大学教授。研究テーマは、多文化的世界としてのスペイン中近世社会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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