内容説明
共通語との使い分けによる「スタイル化」、共通語に意識的に混入されることによる「アクセサリー化」といった現象は、方言の機能が以前とは大きく変わってきたことを物語っている。方言が村興しや商品に利用されたり、教育の現場で取り上げられたりする現象もこれと関係がある。現代社会における方言の役割を探る新しい試み。
目次
第1章 発話スタイルと方言(言語のバラエティ―「スタイル」について;発話スタイルとしての「標準語」と「方言」 ほか)
第2章 若者世代の方言使用(方言使用と方言意識の実態;若者世代のコミュニケーション志向性 ほか)
第3章 方言の経済価値(経済方言学の基礎;方言の経済地理学 ほか)
第4章 福祉社会と方言の役割(方言と共通語;医療・福祉と方言 ほか)
第5章 方言と学校教育(言語計画における学校教育の位置づけ;標準化以前 ほか)
著者等紹介
小林隆[コバヤシタカシ]
東北大学大学院文学研究科教授
真田信治[サナダシンジ]
大阪大学大学院文学研究科教授
陣内正敬[ジンノウチマサタカ]
関西学院大学総合政策学部教授
井上史雄[イノウエフミオ]
明海大学外国語学部教授
日高貢一郎[ヒダカコウイチロウ]
大分大学教育福祉科学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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