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ヨーロッパ史入門
ドイツ宗教改革

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  • サイズ B6判/ページ数 118,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000272032
  • NDC分類 234.05
  • Cコード C0322

内容説明

宗教改革とは「ルターの宗教改革」にほかならないとして、従来ルターを中心に据えて語られがちだった宗教改革に対し、広く同時代の社会的・文化的文脈のなかに置きなおすことによって、宗教改革の歴史像は大きく変貌した。さまざまに存在した改革運動の流れ、民衆のキリスト教信仰の実態、改革理念の伝播のしかた、運動に対する社会のさまざまな領域の多様な応答、そして改革の衝撃によって宗教、社会、国家の何が変わり何が変わらなかったのか。宗教改革の「脱神話化」をはかる近年の歴史研究を概観する。

目次

第1章 宗教改革神話
第2章 宗教と改革
第3章 福音主義運動としての宗教改革
第4章 宗教改革の社会的位置づけ
第5章 政治と宗教改革
第6章 さまざまな宗教改革
第7章 改革の衝撃
第8章 増補

著者等紹介

スクリブナー,R.W.[スクリブナー,R.W.][Scribner,R.W.]
1941‐98年。宗教改革史、近世ヨーロッパ社会史・文化史。元ハーヴァード大学神学部教授

ディクスン,C.スコット[ディクスン,C.スコット][Dixon,C.Scott]
近代ヨーロッパ史、宗教改革史。現在、クイーンズ大学ベルファストのシニア・レクチャラー(ヨーロッパ史)

森田安一[モリタヤスカズ]
1940年生まれ。宗教改革史、スイス史。現在、日本女子大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ティス@考える豚

5
ドイツ史熟考。ドイツに限ったことではないが、宗教というのは政治や経済活動に大きな意味を発する。いや、政治に関して言えば『まつりごと』と呼ぶように元々は祭事を起源とする説が一般的ですらある。日本では仏教、インドではヒンドゥー教、ヨーロッパや小アジア、北アフリカなどではイスラム教とキリスト教、エルサレムなどではユダヤ教を加えての激しい衝突が絶えない。十六世紀に端を発するドイツ宗教改革はカトリックとルター派のキリスト教内部での激しい論争があった。政治的、軍事的、風俗的影響が詳しくかかれている。むずい。2011/11/12

ユーディット

4
紋切り型の「宗教改革=ルター」と言う古い思考に異議を唱えた、まともな内容。改革自体は初期キリスト教時代から常にあり、聖フランチェスコと異端の差は、時の教皇の度量や社会が置かれている状況により変化したにも関わらず、あいも変わらず一面的な解説が多い現在、日本語で読める良書。ただ入門と言っても知識ゼロの人向けではなく、大学生(最低限の知識があると言う設定)で書かれているので、ほとんど知らないと思う人は特に他の本と合わせて読むことを勧める。2019/07/03

わきが

0
高校の世界史レベルの知識で止まっているので、宗教改革と言えばルターのイメージが強かったけど、実はそうではなかったみたいです。宗教改革と印刷技術の関係、都市部と農村部の関係、当時の政治との関係と宗教改革には様々な要因が絡んでいます。印刷技術が宗教改革を推進したと言われているけど、当時の識字率からすれば、そうでもなかったという話が印象的だった。2012/06/03

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