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映画史を読み直す

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  • サイズ A5判/ページ数 312p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000283922
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0374

出版社内容情報

映画史は名作の羅列ではない。日本映画は、欧米ほかアジアとの関係、また日本の伝統演劇・音楽など、多様な文化との影響関係から誕生した。戦争期の連続・不連続性に照射しつつ、この多様な歴史にどのような文脈を構築すべきか。新しい日本映画史について考察する。

内容説明

映画史は名作の羅列ではない。国内外の様々な文化的伝統の影響を受けた日本映画。その考察から、映画史の“あらたな地平”を提示する。

目次

総論 映画史のあらたな地平
「映画の誕生」再考―映画の起源に関する見解と日本のスクリーン・プラクティス
新派映画の形態学―震災前の日本映画が語るもの
外国映画との対峙―大正初期日本映画のダイナミズム
弁士について―受容規制と映画的主体性
チャンバラにおける身体表現の変容
沈黙するモダンガール―溝口健二『浪華悲歌』の音響設計と伴奏音楽の不在
トーキー・リアリズムへの道
一九四〇年日本映画の新潮流―テクスト分析によるニューアスペクト
彩られた冒険―小津安二郎と木下恵介の色彩実験をめぐって

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ブルーローズ

2
日本映画を見直そう!のシリーズ。一般に流布している映画の歴史だけでなく、ちょこちょこある豆知識がニクイ。1890年の福岡日日新聞にもう映画装置の話が載っているとか、西欧映画のリメイクが新派にぴったりだったとか。論文集なので、好きなところだけ読んでください。2011/03/21

a6

0
p.4 同時代のヨーロッパおよびアメリカ映画のドミナントな映画形式の中において、かなり独特な映画形式を長い間維持していた日本映画ではあったが、伝統的な映画史記述では常に同時代の外国映画を内部に巻き込む傾向があった。歴史上の出来事としては、例えばフランス映画『ジゴマ』はほとんど日本映画のように記述されるのである。/▽何かを論じるときですら日本っぽーい2022/10/02

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