内容説明
本書では、「教える‐学ぶ」という関係の変容、「大学教育と職業」の関係の次元、そして「グローバル化が進む社会・世界の中の大学のあり方」という三つの柱に立脚しながら、「誰が誰に、何をどのように、何のために教えるのか」という問いをめぐり議論が展開される。
目次
序論 大学教育の改革をどう考えるか
1 なぜ「教育」が「問題」として浮上してきたのか
2 大学における職業準備教育の系譜と行方―コンピテンスモデルのインパクト
3 専門的職業と大学
4 民主主義社会と大学―グローバル化における変容と新たな葛藤
5 大学に、未来はあるか?―討議のための素描
著者等紹介
広田照幸[ヒロタテルユキ]
1959年生まれ。日本大学文理学部教授。教育社会学
吉田文[ヨシダアヤ]
1957年生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。教育社会学
小林傳司[コバヤシタダシ]
1954年生まれ。大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授。科学技術論、科学哲学
上山隆大[ウエヤマタカヒロ]
1958年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部教授。科学技術政策
濱中淳子[ハマナカジュンコ]
1974年生まれ。独立行政法人大学入試センター研究開発部准教授。教育社会学、高等教育論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fantamys
0
「学び」から「教育」へ2015/05/26
生魚
0
小方さんは、社会から大学への信頼は学知を生み出すその機能にあるがために、応需型のコンピテンスモデルに侵食されている大学は、社会からの信頼を失うと述べている。説得力はあるが、就職予備校と化している大学があることを考えれば、社会は必ずしも、学知の生産をもって大学を信頼しているとは限らないだろう。2014/04/06
vit
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日本は大学の数が多すぎだし、履修科目数も多いと思う。学生の学習時間数を増やしたいのなら、科目数減らして一科目あたりの学習時間&負荷を増やすほうがいいんじゃないかなぁ。もっとも、私が学生の頃よりは今の学生さんは勉強してると思うんだけど。2019/03/23