出版社内容情報
日本が周辺国との間で抱えている「領土問題」は,北方4島,竹島,尖閣諸島の3つ,いずれも島である.なぜこれらの問題は生まれたのか,国境の確定時,どう扱われたか,そしてこれからどう解決すべきか.2012年夏に生じた日中,日韓の深刻な紛争を踏まえ,冷静な視点から,領土問題の論じ方を5人の専門家が提供する.
内容説明
2012年は日本にとって「領土問題」の年となった。とりわけ尖閣諸島をめぐって、中国との関係は国交正常化以来最悪の状態に陥ってしまった。領土とは、国民国家にとって主権の問題であり、武力を使ってでも守るべきものとされている。しかし、衝突でも譲歩でもない平和的な解決の方法はあるはずだ。5人の論者がそれぞれの視点から考える。
目次
国家「固有の領土」から、地域住民の「生活圏」へ―沖縄からの視点
国家主権を相対化する契機に
歴史を逆行させてはならない
北東アジアの領土問題解決のための三原則
来るべき和解のために―本旨は紛争の平和的解決である
著者等紹介
新崎盛暉[アラサキモリテル]
沖縄大学名誉教授。1936年生まれ。2006年日本平和学会第1回平和賞受賞
岡田充[オカダタカシ]
共同通信客員論説委員。1948年生まれ。71年慶應大学法学部卒、共同通信社入社、香港、モスクワ、台北各支局長を経て現職
高原明生[タカハラアキオ]
東京大学教授。1958年生まれ。現代中国政治。在香港日本国総領事館専門調査員、桜美林大学助教授、立教大学教授などを経て現職
東郷和彦[トウゴウカズヒコ]
京都産業大学世界問題研究所長。1945年生まれ。1968年外務省入省。オランダ大使などを経て2002年退官。ライデン大学、プリンストン大学、ソウル大学などで教鞭をとる
最上敏樹[モガミトシキ]
早稲田大学教授。1950年生まれ。国際法・国際機構論。国際基督教大学専任講師、助教授、准教授、教授を経て、2011年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Madoka.@書店員復帰を目指し中!
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とん
けーすけ