内容説明
人間存在が定かでなくなっているなかで、西田哲学における思索の道は私たちを何処に導くか。著書はその基本思想が純粋経験/自覚/場所という連関で構成されることを明らかにする。「ここでこうして居る」という人間存在の基本態である経験から自覚の立場へ、そして私たちにとっての「世界」を究明する場所論への転回を読み解きつつ、著者独自の「経験と場所」の哲学を平明に構築する。新編集版の著作集成。
目次
経験(経験ということ;経験と自覚;純粋経験と自覚と場所)
場所(経験の場所―見えない二重性;「場所」論―「現実の世界」へ)
場所―様相と相貌(自然の死と自然;場所と曼荼羅;砂箱遊び;虚空/世界と時間)
著者等紹介
上田閑照[ウエダシズテル]
1926年東京生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。京大名誉教授。専攻・宗教哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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