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岩波現代文庫
江戸の食生活

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  • サイズ 文庫判/ページ数 350,/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006002121
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0121

内容説明

大都市江戸では食べ物商売が大繁盛。一大マーケットはどのように成り立っていたのだろう。また、武士の日記や将軍家の記録から日々の献立を検討。何が食卓にのぼり、タブーは何だったのか。医食同源思想、飢饉時の対応、アイヌ・琉球の多様な食まで、江戸期の食文化を、列島の空間的広がりのなかで大きく捉えた好著。伊豆諸島を採り上げた「島の食生活」を増補。

目次

序 江戸の食べ物商売
1 江戸食べ物事情
2 江戸おりおりの食
3 食の倫理と身体観
4 山海の恵みと飢饉
5 異域・異国の食
付論 島の食生活―伊豆諸島の場合

著者等紹介

原田信男[ハラダノブオ]
1949年生まれ。明治大学文学部卒業。明治大学大学院文学研究科博士課程退学。史学博士。現在、国士舘大学21世紀アジア学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

19
江戸時代の様々な階層の人々の食べ物とそれにまつわる商いについて。食生活は文化そのものでありその時代の多くを表すのだろうから(現在みたいに一般庶民が安く様々な食材を手に入れられる世界ではまた意味合いが変わるけれど)それについて学ぶことはその周囲についてのぼんやりとした知識を知らず知らずに蓄えることでもある。日々なんとなく食べて済ませてしまう自分の食事でも遠い未来に誰かがその情報から様々なモノを浮かび上がらせようとするかもしれないなと思うとちょっと背伸びした物を食べようかなという気分になります。2021/10/01

のんき

5
江戸の食べ物商売、山村・海村の食生活、蝦夷・琉球の食生活、下級武士・将軍・豪農の食事、異人への供応など「空間」別に、主に文献史料から紹介していく。内容が盛り沢山なため一つ一つの項目についてあまり掘り下げた考察となっていない印象。かといってあまり論文論文していたら一般人である私には手に負えなくなるのだろうけど…。2010/10/07

ヴェネツィア

4
江戸期を中心に、膨大な文献に基づいて語られる江戸のさまざまなシーンでの食生活を詳述する。獣肉だけをとっても、現代以上に随分とバラエティに富んでいることに驚く。ただ、学術的な価値は認めるが、残念ながら読み物としての面白みには欠ける。2012/03/02

しいかあ

4
江戸時代は石高制が当たり前だと思っていたから、それの異常性なんてこれまで考えたこともなかったよ。でも、この本読んで、経済の基本単位が米という米フェチな経済制度のせいで、当時の農業や漁業はその在り方を大きく歪められていたんだなあと気付かされた。食べ物って、普段はあんまり気にしてないけど、その時代や土地の倫理観や思想と密接に関連するものだと改めて認識した。2011/10/24

いちはじめ

3
「日本は米食民族と言うよりは米食願望民族」など、示唆的な記述が多い。2009/03/11

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