内容説明
古代ギリシャから現代のホーキングまで、二百億光年の時空を天才たちと共にたどる魅惑の知的大紀行。私たちはどこから来たのか。私たちとは何か。そしてどこへ行くのか。永遠と一瞬が交差する人間の一生を地球史の中で平明に描き出す。
目次
二十世紀はいかなる時代だったか
人類の世界観を変えた科学革命
人類が宇宙へ飛び立つとき
人類はなぜ月を目指したか
惑星探査機が見た太陽系の果て
我々はどこへ行くのか?
危機に瀕する地球
人類はいかにして『創世記』を超えたか
奇跡の水惑星・地球はなぜ誕まれたか
地球は明確な“意志”を持っている
原始地球モデルから生命の起源に迫る
我々はどこから来たか?
宇宙は有限か、無限か
ニュートンが登場するまでの宇宙観
万有引力が発見されてからの宇宙観
宇宙は膨張していた
二百億光年の彼方
我々とは何か?
著者等紹介
松井孝典[マツイタカフミ]
東京大学名誉教授。千葉工業大学惑星探査研究センター所長。1946年静岡県生まれ。72年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。専攻=複雑理工学・地球惑星科学。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MrO
0
壮大な構想の本だ。単なる宇宙の解説本でなく、そこの片隅に住まう人間の存在の意義を問う本である。宇宙が、知的生命体を誕生させるために、ビックバンの初期値を選択したのであれば、少なくとも、宇宙の起源を探索する程度の知性を持った人類が、お互いにありもしない国境をめぐって殺しあったり、ありもしない人種の差で憎み合ったりすることが、いかに瑣末で愚かしいことか。科学的な問いが、人類の平和的共存に貢献する例となる名著だ。2016/07/31
Satoshi
0
地球大紀行の監修で知られる松井先生の著書。宇宙と地球に関する科学と哲学の歴史を解りやすくひも解いてくれている。高校生くらいの時にこの本に出会いたかったなと思わされる名著だ。2015/04/19