出版社内容情報
人間の記憶は脳のどこに蓄えられるか。なぜ瞬時に思い出せるのか。本書は記憶を蓄える場としてのシナプスの可塑性に注目し、脳の記憶と学習のメカニズムを生涯探究し続けた著者による先駆的な意義を持つ遺書である。
内容説明
ほとんど無限の容量を持つ人間の記憶は脳のどこにどのように蓄えられ、長期にわたって保たれるのか。なぜそれを瞬時にして思い出すことができるのか。本書は記憶を蓄える場としてのシナプスの柔軟性に注目し、いまだ神秘に満ちている脳の記憶と学習のメカニズムを生涯探究し続けて、脳研究の歴史に輝かしい足跡を残した著者による先駆的な意義を持つ遺著である。
目次
第1章 脳の可塑性とはなにか
第2章 記憶の座をもとめて
第3章 神経回路はどのようにしてつくられるか
第4章 記憶の分子説とシナプス説
第5章 感覚・運動回路の可塑性
第6章 動物の記憶とヒトの記憶
第7章 三つの記憶システム
著者等紹介
塚原仲晃[ツカハラナカアキラ]
1933‐85年。58年東京大学医学部医学科卒業。63年同大学院修了。医学博士を授与される。同年、東京大学医学部助手。65年から68年まで米国に留学。70年、大阪大学基礎工学部教授に就任。77年から85年まで岡崎国立共同研究機構生理学研究所教授を併任。82年から83年、米国ロックフェラー大学客員教授を務める。1985年8月12日夜、日航ジャンボ機123便に乗り合わせ、御巣鷹山にて逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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